断熱材「グラスウール」とは?
![断熱材](https://hyasweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/f469b398f6d8e66554fe038a7b55d8a0.webp)
グラスウールの特徴
グラスウールの原料は、リサイクルガラスです。高温によって溶解したガラスをミクロン単位の繊維に砕き、ワタ状へ形成した断熱材のことをグラスウールといいます。グラスウールは無数の空気層が絡み合っていることから、「熱の移動を抑える」という特徴があります。また、吸音や防振にも優れているため、住宅建材としてポピュラーなものとなりました。リサイクルガラスを原料としたグラスウールは、環境にやさしく、SDGsの取り組みに貢献できているという点も、今後注目しておきたい理由のひとつです。
ロックウールとの違いは?
ロックウールもグラスウールと同様の無機繊維系断熱材です。ロックウールは天然の鉱石を溶解して加工されたもので、グラスウールと原料が異なることから発揮する効果も若干違います。一般的に見てグラスウールの方が安価ですが、ロックウールの方が耐熱性に有利で、湿気に強くカビにくいという利点があります。
グラスウールを使うメリット
![メリットとデメリットのチェックリスト](https://rhouseweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/4ab7a9624415e17e3a97c81eab3c7ef3.webp)
価格が安い
グラスウールの最大の魅力は、なんといっても価格の安さでしょう。種類によって多少の差はありますが、グラスウールはリサイクルガラスが主原料という点から低価格で手に入ります。
火災に強い
グラスウールは、熱に強いガラス製です。長時間高温にあたっても影響を受けにくく、容易に溶けたり歪んだりしないため、火災に強いとされています。また、グラスウールは加熱による有毒ガスや有害な煙を発生させないことから、安全性の高さも評価されています。
劣化しにくい
グラスウールは耐久性が高く、経年劣化しにくい点も大きなメリットです。例えば「発泡ポリスチレン」のような発泡プラスチック系の断熱材は、高温による変形が考えられます。そのため、断熱材として使う場合はそのまま使わず、難燃剤などを加えるといった対策が必要です。このような点においても、グラスウールは高温に強いという特徴があるので安心ですね。
グラスウールを使うデメリット
メリットの多いグラスウールですが、使う場合に注意しなければいけないポイントがあります。グラスウールの弱点も知っておきましょう。
湿気に弱い
グラスウールは水に弱いため湿気を通しやすく、影響を受けるとカビが発生し、断熱性能が落ちてしまうという弱点があります。特に、湿気の溜まりやすい基礎断熱は、内部結露で建物を腐朽させる恐れもあります。
グラスウールを使用する場合は袋詰めや防水シートを使うなど、湿気に配慮した施工を行うことが必要になりますので手間も時間もかかります。
グラスウールを使用する場合は袋詰めや防水シートを使うなど、湿気に配慮した施工を行うことが必要になりますので手間も時間もかかります。
施工技術が必要
グラスウールは断熱性能が下がらないよう隙間なく詰め込む技術が必要です。グラスウールの押し込みすぎや隙間ができることで断熱性能を低くしてしまうため、施工する職人の腕が問われます。
よく「グラスウールは結露しやすい」と耳にしますが、これはほとんどが施工不良によって起きています。正しい施工を行っていれば結露が発生しにくくなるかもしれません。グラスウールを採用する場合は職人さんへの信頼度も大切そうですね。
一方で、グラスウールは柔軟性が高いという特徴もあるので、壁などの枠内にぴったり収めていれば、地震や経年などで家が多少ゆがんでも隙間は生じにくいです。
また、グラスウールのように施工技術に左右されることなく断熱性を高く保てる断熱材は複数あります。
例として、パネルを用いて断熱する「パネル工法」は、断熱だけでなく耐震対策も同時にすることができ、工期の短縮にもつながるというメリットも持ち合わせています。
断熱材にはたくさんの種類がありますので調べてみると同時に、家づくりを進めている住宅会社へ相談してみるのがよいでしょう。
よく「グラスウールは結露しやすい」と耳にしますが、これはほとんどが施工不良によって起きています。正しい施工を行っていれば結露が発生しにくくなるかもしれません。グラスウールを採用する場合は職人さんへの信頼度も大切そうですね。
一方で、グラスウールは柔軟性が高いという特徴もあるので、壁などの枠内にぴったり収めていれば、地震や経年などで家が多少ゆがんでも隙間は生じにくいです。
また、グラスウールのように施工技術に左右されることなく断熱性を高く保てる断熱材は複数あります。
例として、パネルを用いて断熱する「パネル工法」は、断熱だけでなく耐震対策も同時にすることができ、工期の短縮にもつながるというメリットも持ち合わせています。
断熱材にはたくさんの種類がありますので調べてみると同時に、家づくりを進めている住宅会社へ相談してみるのがよいでしょう。
話題の「ZEH住宅」グラスウールは適切?
![家と注意点](https://rhouseweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/f7e22394e9c18d0129bb4acae1967c8c.webp)
このZEH住宅の条件として、エネルギー効率を上げる「断熱性能の高さ」は重要なポイントです。断熱効果を発揮させ、冷暖房に頼らずエネルギーを削減していくことはZEH住宅への大きな一歩。つまり、断熱材は重要な建材であり性能の高さが求められます。
グラスウールは比較的安価なため、よく使われる断熱材ではありますが、ZEH住宅やZEH住宅以上の性能基準となるHEAT20・G2レベルを目指す場合は、グラスウールよりも高性能な断熱材がおすすめです。
R+house香芝王寺では、グラスウールよりも断熱性が高く環境にも配慮した「ネオマフォーム」を取り入れております。より高性能な住宅を目指してお家づくりをする際には、ネオマフォームも視野にいれてみてくださいね。
地域によってZEHに求められる断熱性能が異なる
![キッチンからみるリビングダイニングとアウトドアリビング](https://hyasweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/0c36e6d5849813a4a90ae3f1881da99f.webp)
また、断熱性能を判定するうえで切り離せないのが「UA値」。住宅の床、壁、屋根などのほかに、玄関、窓などの開口部から出ていく「熱の量」を数値化し、家の外皮(総面積)で割った値のことをいいます。
「UA値が低いと断熱性能の基準が高くなり、UA値が高いと断熱性能の基準が低くなる」と覚えておきましょう。
たとえば北海道の場合、地域区分表は「1・2」の地域に該当しており、沖縄の場合は「8」の地域に該当します。このように、寒い地域から暖かい地域にかけて8段階にレベル分けされ、それに応じてZEH住宅に求められるUA値を設定しているのです。