高断熱・高気密な家づくりには断熱材と窓がキモ
断熱材と窓の選び方は、住宅の断熱性を左右する最重要ポイントです。高断熱・高気密な家をつくるために断熱材や窓の役割を知っておきましょう。
断熱材の役割は熱を伝えにくくすること
断熱材は、住宅の壁や天井、床に施工されることで、外気温が室内の気温に影響することを抑えます。断熱材は空気を多く含んでおり、空気の層が厚いほど熱を伝えにくくなるのです。なお同じように室外の熱の伝わりを抑える効果があるものとして、屋根などに設置する遮熱材があります。遮熱材は夏場の強い日差しを避けるためには効果的ですが、通年室内の温度を一定に保つためには断熱材が必要です。
窓にこだわれば熱が流入・流出しにくい
窓などの開口部は、住宅の構造のなかで熱が出入りしやすい場所です。冬の暖房使用時は、室内から外に逃げる熱のうち55%以上が窓から流出というデータがあります。夏の冷房使用時にいたっては、外から室内に入ってくる熱の70%以上が窓からです。ただし窓の種類によってはその割合は大きく下がります。つまり窓の選び方次第で、断熱性の高い住宅になるのです。
断熱材の種類を知ろう
断熱材にはたくさんの種類があります。それぞれの特徴を知って、希望する住宅に適した断熱材を選ぶ参考にしてください。
断熱材の種類ごとの断熱性能は
断熱材の種類別に断熱性を比較してみましょう。熱の伝わりやすさを表す熱伝導率は、数値が低いほうがより熱が伝わりにくい=断熱性が高いという意味になります。
・無機繊維系断熱材
断熱材:グラスウール 熱伝導率:0.033~0.050
断熱材:ロックウール 熱伝導率:0.035~0.047
・木質繊維系断熱材
断熱材:セルロースファイバー 熱伝導率:0.038~0.040
・発砲プラスチック系断熱材
断熱材:フェノールフォーム 熱伝導率:0.038~0.040
断熱材:ポリスチレンフォーム 熱伝導率:0.024~0.043
・天然繊維系断熱材
断熱材:羊毛(ウールブレス) 熱伝導率:0.039~0.049
断熱材:炭化コルク 熱伝導率:0.037~0.045
代表的な断熱材について、特徴を紹介します。
・無機繊維系断熱材
断熱材:グラスウール 熱伝導率:0.033~0.050
断熱材:ロックウール 熱伝導率:0.035~0.047
・木質繊維系断熱材
断熱材:セルロースファイバー 熱伝導率:0.038~0.040
・発砲プラスチック系断熱材
断熱材:フェノールフォーム 熱伝導率:0.038~0.040
断熱材:ポリスチレンフォーム 熱伝導率:0.024~0.043
・天然繊維系断熱材
断熱材:羊毛(ウールブレス) 熱伝導率:0.039~0.049
断熱材:炭化コルク 熱伝導率:0.037~0.045
代表的な断熱材について、特徴を紹介します。
グラスウール
ガラスを溶かして繊維状にした断熱材です。軽くて扱いやすく、床・壁・天井など住宅の多くの部位に使用できます。防火性が高く、吸音性がある点も特徴。比較的コストが低いため最も広く普及している断熱材です。デメリットは湿気に弱い点で、結露対策が重要になります。
ロックウール
主に岩を溶かして繊維状にしたものです。グラスウールと特徴が似ており防火性や吸音性に優れますが、湿気には注意が必要です。650℃以上の熱にも耐えられるため、火事に強い住宅になります。
セルロースファイバー
新聞古紙やパルプなどをリサイクルしてつくられている断熱材です。薬品を添加して防虫効果や難燃性を高めています。素材そのものの吸湿性が高く、結露が起きにくいのがメリット。また、ほかの断熱材では難しい場所でも施工できる特徴があります。ただし比較的コストが高く、施工には職人の高い技術が必要です。
ポリスチレンフォーム
主に「ビーズ法」「押出法」の2種類あります。発泡スチロールと同じポリスチレン樹脂をビーズ状やボード状などに加工した断熱材です。軽量で水に強く、耐圧性があります。無機繊維系断熱材と比べるとコストは高くなります。
充填断熱工法と外張断熱工法とは
断熱工法には、大きく「充填断熱工法」と「外張断熱工法」の2つがあります。充填断熱工法は、柱や内壁と外壁の間に断熱材を詰め込む工法で、元からある壁の内側のすき間を利用します。多くの場合、外張り断熱と比べて低コストです。結露が起きやすいため、すき間なく防湿フィルムを貼るなど壁内の湿気対策が重要になります。
外張断熱工法は、建物のまわりを断熱材で包み込むように、柱などの外側に断熱材を施工する工法です。壁の中の空間が残るため配線や配管などのスペースを邪魔しません。建物に断熱材の重みがかかるため、経年や地震によって変形しやすい注意点があります。
木造住宅においてはどちらも断熱性に差はありません。最近は両方を併用する「付加断熱工法」もあります。
外張断熱工法は、建物のまわりを断熱材で包み込むように、柱などの外側に断熱材を施工する工法です。壁の中の空間が残るため配線や配管などのスペースを邪魔しません。建物に断熱材の重みがかかるため、経年や地震によって変形しやすい注意点があります。
木造住宅においてはどちらも断熱性に差はありません。最近は両方を併用する「付加断熱工法」もあります。
最適な断熱材の使い方は住宅によって異なる
断熱材は、素材だけでなく使用する厚みによっても断熱性が変わります。またほかの素材に比べて断熱性が劣る断熱材でも、防火や防音などの面で効果が高いものもあります。断熱材を施工する部位によっても、適した断熱材の種類や厚みは異なります。メリット・デメリットを踏まえて、施工経験のある工務店やハウスメーカー等の住宅会社とよく相談しながら決めることが大切です。
窓はサッシとガラスの種類が断熱性を決める
断熱性の高い窓を選ぶためには、サッシの素材とガラスの種類が重要です。
断熱性の高さなら樹脂製
窓のサッシには、主にアルミ製サッシ、樹脂製サッシ、アルミと樹脂の複合サッシがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
アルミサッシ
特徴:
・軽量で扱いやすい。耐久性や防火性に優れ、サビにくい。
・断熱性は低く結露が起きやすい。
コスト:安い
・軽量で扱いやすい。耐久性や防火性に優れ、サビにくい。
・断熱性は低く結露が起きやすい。
コスト:安い
樹脂サッシ
特徴:
・塩ビ製のためサビにくい。色やデザインが豊富。
・熱を伝えにくく結露が起きにくい。
コスト:高い
・塩ビ製のためサビにくい。色やデザインが豊富。
・熱を伝えにくく結露が起きにくい。
コスト:高い
複合サッシ
特徴:
・室外は耐久性のあるアルミ、室内は断熱性が高く結露予防になる樹脂を使用することで、コストを抑えて断熱性を高められる
コスト:中間
断熱性の高い順は、樹脂>複合>アルミで、樹脂はアルミより1,000倍以上も熱を伝えにくいといわれています。断熱性だけを考えると樹脂一択となりますが、比例してコストも上がります。
・室外は耐久性のあるアルミ、室内は断熱性が高く結露予防になる樹脂を使用することで、コストを抑えて断熱性を高められる
コスト:中間
断熱性の高い順は、樹脂>複合>アルミで、樹脂はアルミより1,000倍以上も熱を伝えにくいといわれています。断熱性だけを考えると樹脂一択となりますが、比例してコストも上がります。
ガラスは枚数が多いほうが断熱性アップ
窓ガラスは、単板(シングル)ガラス→複層(ペア)ガラス→トリプルガラスの順に、使われているガラスの枚数が多くなります。単板ガラスは安価というメリットがありますが、ガラスの枚数が多いほうが間に空気を含むため高断熱です。
複層ガラスの中には、断熱性を高めた特殊なものもあります。Low-E膜をコーティングした複層ガラスや、2枚のガラスの間を真空にした真空ガラスなどです。断熱性が高くなるように工夫されているものほど、コストは高くなります。
複層ガラスの中には、断熱性を高めた特殊なものもあります。Low-E膜をコーティングした複層ガラスや、2枚のガラスの間を真空にした真空ガラスなどです。断熱性が高くなるように工夫されているものほど、コストは高くなります。
どこまでの断熱性を求めるかが窓を選ぶ際のカギ
住宅のすべての窓に高い断熱性を求めると、当然コストが高くなってしまいます。例えばリビングは樹脂サッシ+複層ガラスにして、普段使わない部屋は複合サッシ+複層ガラスにするなど、部屋ごとに変えることも可能です。
どこまでの断熱性を求めるのかを考えてサッシとガラスを組み合わせましょう。
どこまでの断熱性を求めるのかを考えてサッシとガラスを組み合わせましょう。
高断熱・高気密な家ならZEH基準の断熱性等級を
住宅の断熱性を示すものとして「断熱性能等級」があります。等級1~7で住宅の断熱性のレベルを表し、数字が大きいほど高断熱であることを表します。国は省エネ・省CO2住宅の普及を推進しており、等級6、7は2022年10月に新たに追加されました。等級4相当を次世代省エネ基準、等級5相当をZEH(ゼッチ)基準として、基準を満たす住宅への補助金制度などもつくっています。
ZEHは高断熱・省エネ・創エネの家のこと
ZEHとは「net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略です。エネルギーの使う量と創り出す量を同じにして、年間エネルギー消費量の収支がゼロになることを目指します。ZEHには高い断熱性・省エネ・創エネの3つの要件が求められるため、注文住宅であればどれもがZEH基準を満たせるわけではありません。経済産業省によると、2020年新築の注文戸建住宅においてZEH基準を満たす住宅は約56%でした。
しかし今後は、新築には高い断熱性が義務化されていく予定です。これから家を建てるなら、ZEH基準の断熱性を目安にすると良いでしょう。
しかし今後は、新築には高い断熱性が義務化されていく予定です。これから家を建てるなら、ZEH基準の断熱性を目安にすると良いでしょう。
断熱性はUA値が目安になる
ZEHで重要になる断熱性能等級は、UA値で決まります。UA値は「外皮平均熱貫流率」のことで、室内から壁や屋根、床、窓などの外皮を通って熱がどれだけ外に逃げるかを計算した値のこと。値が小さいほど熱が失われにくく、断熱性が高いことを示します。
ただし同じUA値の住宅を建てたとしても、北海道と沖縄では快適性・省エネ性が異なるでしょう。そのためZEH基準では全国を8つに区分し、地域ごとに基準となるUA値が示されています。
>>香芝市のZEH基準について、詳しい情報はこちら
参考:国土交通省HP「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅関連事業(補助金)について」
参考:経済産業省資源エネルギー庁HP「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について」
ただし同じUA値の住宅を建てたとしても、北海道と沖縄では快適性・省エネ性が異なるでしょう。そのためZEH基準では全国を8つに区分し、地域ごとに基準となるUA値が示されています。
>>香芝市のZEH基準について、詳しい情報はこちら
参考:国土交通省HP「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅関連事業(補助金)について」
参考:経済産業省資源エネルギー庁HP「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について」
奈良県香芝市、北葛城郡王寺町、葛城市エリアで断熱性の高い住宅を建てよう
奈良県香芝市、北葛城郡王寺町、葛城市は、平坦な地形で、奈良県の中でも豊かな住環境があり暮らしやすいエリア。
山で囲まれた盆地になっているため、季節の気温差が大きく、夏は暑く冬は寒い気候といえます。快適な暮らしには高断熱・高気密な家がおすすめです。
山で囲まれた盆地になっているため、季節の気温差が大きく、夏は暑く冬は寒い気候といえます。快適な暮らしには高断熱・高気密な家がおすすめです。
奈良県香芝市、北葛城郡王寺町、葛城市のZEH基準のUA値は
奈良県香芝市、葛城郡王寺町、葛城市はいずれも地域区分6に当たり、ZEH基準のUA値は0.6以下となっています。北葛城郡上牧町、広陵町、河合町、香芝市の五位堂駅付近など、近隣の人気エリアも同じです。このエリアで高断熱の家を建てたいのであれば、最低でもUA値0.6以下をひとつの目安にしましょう。
参考:奈良県地方気象台「奈良県の概要」
参考:奈良県地方気象台「奈良県の概要」
ZEH基準を満たす住宅を建てるなら「R+house香芝王寺」へ
R+house香芝王寺は、奈良県香芝市、北葛城郡王寺町、葛城市を中心に展開しております。R+house香芝王寺の建てる住宅は高断熱・高気密が特徴。UA値は、ZEH基準より低い「UA値0.46」を当社基準としています。奈良県香芝市、北葛城郡王寺町、葛城市近隣でのマイホーム建築に、断熱性の高い住宅をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
>>R+house香芝王子が建てる高性能な注文住宅「R+house」の住宅性能について、詳しくはこちら!
>>R+house香芝王子が建てる高性能な注文住宅「R+house」の住宅性能について、詳しくはこちら!