奈良県の北西部に位置する葛城市は、織物の名産地として発展してきた街です。北は香芝市、東は大和高田市、南は御所市、西は二上山から葛城山に連なる山地を隔てて大阪府に隣接しています。

葛城市が誕生した2004年以降、人口の増加が続いており、2023年現在では約3万8千人が暮らしています。奈良盆地の中に位置しているため夏は蒸し暑く冬は冷え込みますが、気候と山に囲まれた地形を活かした農業が盛んで、いちごやネギ、きゅうりなどの特産品が有名です。

古代遺跡や名所・旧跡がいくつもあり、現存する最古の官道と呼ばれる「竹内街道」や数多くの国宝や重要文化財を所蔵する「當麻寺」などの貴重な文化遺産があります。一年を通してツツジ・桜・シャクナゲ・萩などの花々が楽しめる「葛城山麓公園」は、園内に多数の遊具が設置されているので親子で楽しむのにおすすめのスポットです。

市の中心部を通る国道168号線には、「業務スーパー新庄店」や「ドラッグセイムス葛城北花内店」、「ベビー・子供用品バースデイ新庄店」などのお店が並んでいるので日常の買い物に便利です。周辺の市町村へのアクセスもしやすく、都市機能がコンパクトにまとまっていて暮らしやすい街といえるでしょう。

参考元：葛城市「葛城市の位置(奈良県内)」
参考元：葛城市「令和5年の人口・世帯数」
参考元：葛城市「葛城山麓公園（子供広場使用再開のお知らせ）」
参考元：なら旅ネット＜奈良県観光公式サイト＞「葛城市」

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葛城市内の移動には、奈良交通が運行する路線バスと葛城市が運行する公共のコミュニティバスが利用できます。葛城市では公共交通の運賃無料化を実施しており、2024年3月31日まで環状線バス（れんかちゃん号）とミニバス（けはや号）、予約型乗合タクシーの運賃が無料となっています。公共のコミュニティバスは、民間の路線バスが通っていない区域も幅広くカバーしています。

葛城市内には近鉄電車とJRの駅が7つあり、近鉄南大阪線、近鉄御所線、JR和歌山線を利用して京都・大阪方面にスムーズにアクセスできます。自家用車を使う場合は、南阪奈道路の葛城インターチェンジから大阪・松原ジャンクションまで約15分で到着するのでマイカーでの移動にも便利です。

参考元：葛城市「葛城市の紹介/概要」
参考元：葛城市「アクセス」
参考元：葛城市「(公共バス)運行ルート・時刻表」

葛城市は隣接市町村と市街地が切れ目なくつながっているため、市外に働きに出る人が多いです。葛城市の調査によると、住民の約65％が市外に通勤・通学していることが分かっています。葛城市民の平均通勤時間は約32.8分と、奈良県内の他市町村と比べると通勤にかける時間は短いです。葛城市にマイホームを建てる場合は、勤務地に合わせて最適な移動手段を確認しておきましょう。

参考元：葛城市「葛城市総合戦略」

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マイホームの計画を立てるうえで、土地の購入や工事費用の負担に頭を悩ませている方も多いでしょう。ここからは、葛城市で申請できる住宅の新築や移住をサポートする補助金制度を紹介します。（2023年9月現在）

自分で住むことを目的に葛城市内で住宅を新築または購入すると、補助金を受け取ることができます。補助金額は新築住宅の場合は2万円、築10年以内の中古住宅の場合は1万円です。さらに中学生以下の子どもと一緒に居住する場合は、子ども1人につき1万円が加算されます（加算分の上限は3万円まで）。

また、奈良県内の指定金融機関（南都銀行・大和信用金庫・奈良中央信用金庫・JAならけん）の住宅ローンを利用して住宅を取得した場合は、住宅ローンの金利を1.5％以上引き下げる減免措置を受けることができます。

参考元：葛城市「すむなら葛城市住宅取得事業」
参考元：葛城市「すむなら葛城市住宅取得事業補助金交付要綱 」

東京圏（東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県）から葛城市へ移住・定住した世帯に支援金を給付する制度です。支給額は単身での移住の場合は60万円、世帯を伴って移住する場合は100万円です。
給付を受けるためには、「葛城市へ住民票を移す直前まで東京23区内に通勤していたこと」や「移住支援金の申請日から5年以上継続して葛城市に居住する意思があること」などの要件を満たす必要があります。

参考元：葛城市「令和5年度葛城市移住支援金について」

自らが居住する葛城市内の一戸建て住宅に太陽光発電システムを設置すると、1件につき5万円の補助金を受け取ることができます。補助対象となる太陽光発電システムには、公称最大出力の合計値が2キロワット以上10キロワット未満であることや、未使用品であることなどの要件が設けられています。太陽光発電システムが設置された新築の一戸建て住宅を購入する場合でも補助金の申請が可能です。

参考元：葛城市「住宅用太陽光発電システム設置補助金を交付します」

家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを設置した家庭に、補助金を給付する制度です。補助金を受け取るためには、一般社団法人「燃料電池普及促進協会」が推奨するシステムを設置する必要があります。
補助金額は1件につき5万円ですが、申請できるのは1回限りです。システムが設置された新築の一戸建て住宅を購入した場合でも補助金を申請することができます。

参考元：葛城市「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)設置補助金を交付します」
参考元：一般社団法人燃料電池普及促進協会

出産や子どもの急な体調不良など、家族の健康を守るうえで欠かすことができない医療費。
次は、市民の健康をサポートする葛城市の医療支援制度を紹介します。（2023年9月現在）

国民健康保険に加入している人が出産すると、出産育児一時金を受け取ることができます。支給額は出産した子ども1人につき42万円で、妊娠85日以上で死産または流産した場合も支給されます。産科医療補償制度の対象とならない出産の場合の支給額は40万8千円です。

葛城市では、出産育児一時金を出産費用として医療機関に支払うことができる「直接支払制度」や医療機関が被保険者の代わりに申請を行う「受取代理制度」が利用できます。

参考元：葛城市「出産育児一時金」

18歳までの高校生以下の子どもが医療機関などへ支払った医療費の自己負担分を助成する制度です。受給資格証を持つ子どもが通院した場合は、医療費が1か月500円の定額一部負担金のみとなります。子どもが入院した場合の定額一部負担金は1か月1,000円（14日未満は500円）です。

未就学児童が受診した際は、窓口で定額一部負担金のみを支払う現物給付方式の給付が受けられます。小学生から高校生までの子どもが受診した場合は、診療月の3か月後に助成額が入金される自動償還方式での給付となります。

参考元：葛城市「乳幼児(子ども)等医療費助成制度(平成31年4月1日から対象年齢を18歳まで拡大)」

葛城市国民健康保険に加入している方が人間ドック健診を受けた際に、検査費用の7割が助成されます。ただし、胃カメラの生検費用は対象外です。
助成を受けるためには人間ドックの受診日に満35歳以上であり、1年以上継続して葛城市国民健康保険に加入しているなどの条件を満たす必要があります。

参考元：葛城市「人間ドック検診の助成」

今回は、奈良県葛城市の住宅関係補助金や医療支援制度をご紹介しました。葛城市は周辺市町村へのアクセスがしやすく、子育て世帯へのサポートが手厚い暮らしやすい街です。
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