葛城市は、奈良県の北西部に位置する自然豊かな街です。歴史と文化が深い地域でもあり、国宝の「當麻曼荼羅」や日本最古の官道「竹内街道」などがあります。交通網も発達しており、公共交通機関と自動車のどちらでも市内外にアクセスしやすいところが特徴です。まずは、葛城市の公共交通機関の場所と特徴をご紹介します。

参考元：葛城市『葛城市の紹介/概要』

葛城市内には、近畿日本鉄道とJR西日本の合計7つの駅があります。主要駅は尺土駅で、急行と特急が停車します。尺土駅から大阪阿部野橋駅までは、急行を利用すると約32分でアクセスできます。また、葛城市内唯一のJR西日本の駅である大和新庄駅を利用すると、奈良駅まで乗り換えを含め最短45分程度でアクセスできます。

葛城市では、地域の施設や駅までの交通手段として複数ルートの公共バスを運行しています。公共バスを利用すると地域のコミュニティ施設や公園、病院、市役所など日常生活で利用する施設にアクセスできます。

また、公共バスだけでなく予約型乗合タクシーを運行しているところも特徴です。予約型乗合タクシーとは、バスのように定められたルートを運行するタクシーのことです。予約があるときのみ運行し、地域の利便性の向上を図っています。

参考元：葛城市『（予約型乗合タクシー）運行ルート・時刻表』
参考元：葛城市『（公共バス）運行ルート・時刻表』

葛城市は自動車で市内外に移動しやすい地域で、下記のような主要道路が通過しています。

南北軸：国道24号・国道165号・御所香芝線
東西軸：国道165号・国道166号・南阪奈道路（高速道路）・寺口北花内線

国道165号は大阪市から三重県津市を結ぶ国道で、県外にアクセスしやすいです。葛城市の中心部を通過している国道24号と国道166号沿いはスーパーや文化施設が多く立地しており、利便性の高いエリアとなっています。国道24号は京都市から和歌山市まで、国道166号は大阪府羽曳野市から三重県松坂市までをつないでいます。

また、葛城市内には南阪奈道路の葛城インターチェンジがあるので、高速道路を使い大阪方面にアクセスしやすいです。葛城インターチェンジから東大阪北インターチェンジまでは、35分程度で到着します。

参考元：葛城市『葛城市の地域及び公共交通に関する現状』
参考元：葛城市『アクセス』

葛城市は公共交通機関や自動車を使い、主要地域にアクセスしやすいです。電車を利用した場合、主要駅までは1時間～1時間半程度でアクセスできます。

所要時間：約1時間
ルート：尺土駅→橿原神宮前駅で乗り換え→ 大和西大寺駅で乗り換え→近鉄奈良駅

所要時間：約1時間
ルート：尺土駅→ 大阪阿部野橋駅から徒歩で天王寺駅→大阪駅

所要時間：約1時間半
ルート：尺土駅→ 大阪阿部野橋駅から徒歩で天王寺駅→大阪駅→京都駅

所要時間：約1時間半
ルート：尺土駅→ 大阪阿部野橋駅から徒歩であべの橋→あべの橋より大阪国際空港行きバスを利用

自動車では葛城インターチェンジから東大阪北インターチェンジまでは35分程度、京都南インターチェンジまでは約1時間でアクセスできますが、通勤時間帯は渋滞する傾向があるので注意が必要です。

参考元：奈良県『奈良県道路整備基本計画』

駅の周辺や国道沿いで注文住宅を建てるときは、下記の点に注意しましょう。

・駅周辺の場合は利便性は高いものの子供が安心して遊べる場所が少ない傾向がある
・騒音や振動が気になる
・排気ガスの影響で外壁が汚れたり洗濯が干せなくなったりする可能性がある
・信号が近くにある場合はブレーキ音が気になる
・間取りや立地によっては周囲の目が気になる

駅の周辺や国道沿いは交通量が多いため、騒音や大型車両通行時の振動が気になることがあります。間取りや立地によっては通行人や運転手の視線が気になるので、プライバシーを保護する工夫が必要です。

葛城市は主要道路や国道、高速道路が通過しており駅数も多いため、住宅を検討する地域によっては、注意点を念頭に置いて住まいづくりをするといいでしょう。

騒音や人通りが気になるエリアで家づくりをする場合は、防音やセキュリティ対策を取り入れましょう。

・吸音材や遮音材を使用する
・二重窓を採用する
・防音性の高いサッシを使う
・壁や天井を二重構造にする

・センサーライトや防犯カメラを設置する
・防犯砂利を敷く
・ピッキングされにくい鍵を使用する
 ・防犯ガラスや面格子窓を採用する
・シャッターやガレージ、門扉を採用する
・外から室内が見えないように窓の位置や間取りを工夫する

住宅は、窓から騒音が入り込むことが多いです。二重窓や防音性の高いサッシを使うことで、室外の音が伝わりにくくなります。

また、駅前や国道沿いで周囲の視線が気になる場合は、窓の位置や部屋の配置に配慮した間取りを検討するといいでしょう。併せて、センサーライトや防犯砂利などを活用し第三者が侵入しにくい状態を作ることが大切です。

葛城市は、東洋経済新報社が全国812市区を対象に実施している「住みよさランキング2023」で全国34位（近畿地区では第3位）を獲得しています。とくに子育て支援や防犯に力を入れており、ファミリー層が暮らしやすい地域です。

平均土地坪単価は171,166円と都心部より低く、ベッドタウンとしても人気があります。葛城市で利便性を重視するなら、近畿日本鉄道沿いやJR西日本の駅沿いがおすすめです。都心部に出やすいため通学や通勤に便利なのはもちろん、スーパーが点在しており買い物しやすいです。中でも磐城駅から忍海駅、及び大和新庄駅周辺地区は人口密度が高く人気があるエリアです。

自動車で移動することが多い場合は、国道24号や国道165号に近いエリアも検討できるでしょう。国道24号や国道165号沿いにはスーパーなどが多く立地しているため、暮らしやすい環境が整っています。

参考元：葛城市『葛城市の地域及び公共交通に関する現状』
参考元：葛城市『葛城市には魅力がたくさんあります』

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