日本のほぼ中央に位置する、海のない内陸県である奈良県。近隣の大阪・京都などへのアクセスも良く、交通網も充実した地域です。県内の各地には国宝や重要文化財の建築も数多くあり、豊かな自然が残る点も魅力となっています。

奈良県は観光地としてのイメージが強いですが、実は居住地エリアとしても注目されています。いい部屋ネット「街の住みここちランキング2023」の「自治体ランキング＜関西版＞」では、第3位に奈良県北葛城郡王寺町がランクイン。交通利便性の高さや新興住宅地として開発が進んでいることから、住みやすい街として評判が高まっています。

参考元：奈良県公式ホームページ｜県の位置
参考元：奈良県観光公式サイト｜奈良へのアクセス
参考元：奈良県観光公式サイト｜ようこそ奈良へ！

まずは、奈良県全域における土地価格など相場をチェックしましょう。これ以降記載する地価などのデータは、2023年の情報になります。

奈良県の公示地価は、坪単価で平均271,072円、前年からの変動率は-0.28%、基準地価は、坪単価が平均240,194円、前年からの変動率は-0.41%となっています。基準地価の変動率は、全国47都道府県のなかで30位です。

奈良県の住宅地における土地価格は、県全体として下落傾向が続いています。しかし、下落幅は縮小しており、生活利便性が高いといわれている奈良盆地エリア（奈良市・生駒市・大和郡山市など）の地価は上昇傾向です。一方、県南部に位置する山地の市町村の地価は下落傾向が続き、地価変動は二極化しています。

参考元：土地代データ｜奈良県2023年［令和5年］ 基準地価

奈良県全域における各地の地価情報をご紹介します。ここでは、県内で最も地価の高い奈良市と、「住みここち自治体ランキング＜関西版＞」の第3位にもランクインした、北葛城郡王寺町の2地域の地価をお伝えしましょう。

市町村で最も地価が高いのは、県庁所在地でもある奈良市です。奈良市の公示地価は、坪単価で平均463,952円、変動率（前年比）は+1.18%となっています。奈良市の駅地価は、奈良駅・近鉄奈良駅・新大宮駅周辺の地価が高くなっており、エリアだと学園北・大宮町・西大寺国見町などが地価の上昇傾向です。

住宅地のなかで地価が高い地点の例を紹介すると、「西大寺国見町1丁目」に建てられた共同住宅の土地は、大和西大寺駅より350mに位置する場所で、坪単価は1,057,851円、変動率は+10.34%となっています。

参考元：土地代データ｜奈良県奈良市 2023年［令和5年］ 基準地価

住みやすさに定評があり、R+house香芝王寺の所在地でもある、北葛城郡王寺町の公示地価は、坪単価が平均287,199円、前年からの変動率は+0.12%となっています。特に、王寺駅周辺は坪単価が307,721円、前年からの変動率は+0.35%と地価が上昇傾向です。

王子町の住宅地として使われる土地のなかで、最も地価が高い地点は「久度1丁目」です。王子駅より500mに位置する場所で坪単価が319,008円、変動率+0.63%となっています。

参考元：土地代データ｜奈良県北葛城郡王寺町 2023年［令和5年］ 基準地価

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奈良県の地価推移は盆地エリアと山地エリアで二極化の傾向が強まっていくなか、今後どのような動きになるのでしょうか。

県南部の町村では過疎化や少子高齢化が進んで、ますます土地の需要が少なくなり、地価も下落傾向が続いています。

しかし、地価が上がった自治体の例を挙げると、2018年に大型ショッピングモール「トナリエ大和高田」が建て替えられたり、2022年に大和高田市役所新庁舎が建設されたりしたことにより、大和高田駅周辺の地価がやや上昇傾向に転じました。

参考元：土地代データ｜奈良県大和高田市 2023年［令和5年］ 基準地価

新たな商業施設の誕生により、市町村・駅周辺の地価推移が回復するケースも多くあります。今後も、老朽化した商業地などの建て替えや新施設の建設などに期待が高まるでしょう。

また近年では、郊外の自然豊かなところでの子育てを望む方、近隣都市で仕事をしながら週末は地方で暮らす二拠点生活する方など、土地購入ニーズは多様化しています。奈良県は、京都や大阪と比べると地価が低いので、利便性が高く住みやすい奈良県での不動産需要は今度も高まっていく可能性も考えられるでしょう。

ここからは、子育て世帯が奈良県で一戸建て住宅を建てる時におすすめのエリアをご紹介します。住環境や自治体における子育て支援の内容、売買事例などをチェックしていきましょう。

大阪と京都に隣接し、交通利便性の良い街である生駒市。大阪難波駅までは鉄道で約20分と近隣都市へ通勤・通学する方々も多く住んでいます。

2023年4月からは子ども医療費助成制度の改正により、未就学児の医療費が完全無償化になるなど、子育てのしやすい環境が整っている点も魅力です。奈良市などと比べると地価が安いため、平屋など広い土地に家を建てることも叶えられるでしょう。

生駒市の売買事例は、2023年7～9月、白庭台駅から11分程度に位置する約75.62坪の住宅地の土地が坪単価35万円、総額2,700万円で取引されています。

参考元：生駒市｜子ども医療費助成制度
参考元：国土交通省｜不動産取引価格情報（土地）奈良県生駒市あすか野北

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大阪に隣接し、和歌山県・三重県へのアクセスも良く、交通利便性の良い香芝市。市街地周辺には豊かな自然もあり、子育て環境も充実しています。現在、新築の一戸建てやマンションなどの建設も多い傾向です。

香芝市は子育て支援にも力を入れており、自治体では子育て支援サイト「笑顔と元気で子育て かしばんびーの」が開設されています。子育て支援制度をはじめ、市内の保育所一覧、子どもたちが遊べる施設・子育てイベントなどがまとめられているサイトです。子育て世代の知りたい情報が集約されており、子育て支援に力を入れているといえるでしょう。

香芝市の売買事例は、逢坂で2023年4～6月、二上駅から6分程度に位置する約63.52坪の住宅地は、坪単価29万円、総額1,800万円で取引されています。

参考元：香芝市子育て支援サイト「笑顔と元気で子育て かしばんびーの」
参考元：国土交通省｜不動産取引価格情報（土地）奈良県香芝市逢坂

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ここまで奈良県各地の地価情報をご紹介しました。理想のマイホームを建てるには、どのような方法があるのでしょうか。ここからは、注文住宅を建てる際に役立つ家づくりのヒントを2つご紹介します。

駅周辺や交通利便性の高いエリアに土地を購入しようと考えると、どうしても土地代が高くなってしまいます。そんな地価が高いエリアの場合には、狭小住宅を検討してみましょう。

狭小住宅とは、一般的に約15～20坪以下の「狭小地」と呼ばれる土地に建てられる住宅を指します。土地代を抑えられるため、都市部や地価の高いエリアなどに一戸建てを建てる方に向いている選択肢のひとつです。居住空間を広く見せるための設計を考え、間取りを工夫するように心がけると良いでしょう。

比較的、土地代の安い地域で土地探しをするなら、都市部では実現が難しいような広い敷地での平屋を建てるのもおすすめです。平屋では階段の上り下りがなく、生活がワンフロアで完結する快適な暮らしが魅力です。

平屋を建てる時の目安としては、夫婦2人（2LDK）なら24坪程度、4人家族（3LDK）なら35坪程度の広さが平均的といわれています。

平屋を建てるために奈良県内で土地購入を想定すると、土地代はどのくらいになるでしょうか。購入時期・エリアによって坪単価は変わりますが、生駒市における実際の土地価格の取引事例を参考にしてみましょう。生駒市小瀬町で2023年1～3月、南生駒駅から11分程度の場所にある約55.96坪の住宅地では、坪単価83,000円、土地価格の総額1,500万円で取引されています。

平屋を検討している方は、土地探しの時に敷地面積と土地代のバランスを見て、ぜひ検討してみてください。

参考元：国土交通省｜不動産取引価格情報（土地）奈良県生駒市小瀬町

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奈良県全域の土地価格相場やおすすめエリアをご紹介しました。近隣の大阪・京都へのアクセスが良い奈良県は、住みやすさ・子育てのしやすさに定評があります。
R+house香芝王寺は、奈良県でより豊かな住環境をお届けするため、お客様にぴったりの新築戸建て住宅を提案いたします。奈良県内で土地探し・デザイン注文住宅を建てたいと思っている方は、ぜひR+house香芝王寺までご相談ください。将来の注文住宅・家づくりに役立つ情報もたっぷりお伝えします。