奈良県の地形にはどんな特徴がある?
奈良県は、日本のほぼ中央に位置する内陸県で、吉野川に沿う中央構造線により北部低地と南部吉野山地の2つに分けられます。北部低地は奈良盆地を中心とする地域で、標高500~600m程度の山に囲まれています。人口の多い奈良市・橿原市・生駒市などがあり、交通網も発達しているエリアです。
一方、南部吉野山地は、1,000~1,900mの山岳が連なる険しい地形が特徴です。山脈の間には吉野川・北山川・十津川などが流れており、日本でも有数の自然地域といえます。
参考元:奈良県|県の自然参考元:奈良県|奈良県の概要(人口・位置面積・気象)
奈良県全域の公共交通機関の場所と特徴
奈良県の主要な鉄道は、北部低地を走るJRと近鉄です。JRは、大阪方面につながる大和路線、県内の奈良駅-高田駅を結ぶ桜井線、和歌山方面につながる和歌山線が通っています。近鉄も、京都-奈良を結ぶ京都線、大阪(大阪難波)-奈良を結ぶ奈良線、 大阪(大阪上本町)-三重(伊勢中川)を結ぶ大阪線、 大阪(大阪あべの橋)-奈良(橿原神宮前)を結ぶ南大阪線、 奈良県の主要地域を南北に走る橿原線などがあり、奈良県内の移動はもちろんの事、大阪、京都、三重、愛知へのアクセスも便利になっています。
また、北部低地は、奈良交通を中心とする路線バスも多く運行している地域です。地下鉄はありませんが、JR・近鉄・路線バス網が発達しており、移動の不便さを感じることは少ないでしょう。一方で、鉄道やバスがほとんど通らない南部吉野山地では、車での移動が便利です。
参考元:奈良県|奈良県の概要(アクセス・シンボル・万葉集)参考元:JRおでかけネット|JR西日本路線図(奈良駅)参考元:近畿日本鉄道|路線図・駅情報参考元:奈良バスなびWeb|運行系統図
主要地域への通勤の利便性
奈良県内の移動にかかる時間を見てみましょう。JR線を利用して桜井駅から奈良駅に行く場合の所要時間は30分程度、奈良駅から王寺駅までは15分程度、高田駅から王寺駅までは20分程度となります。
また、近鉄線を利用した場合、近鉄奈良線の生駒駅-近鉄奈良駅間の移動時間は20分前後、近鉄橿原線の橿原神宮前駅-大和西大寺駅は30分程度、近鉄大阪線の榛原駅-五位堂駅は30分程度、近鉄南大阪線の橿原神宮前駅-尺土駅は10分程度となっています。
県内の主要駅間は概ね30分以内で移動可能となります。
では、県外の主要駅へのアクセスはどうでしょうか。JR線を利用する場合、奈良駅から京都駅・新大阪駅まで1時間弱、名古屋駅・関西国際空港駅まで1時間30分程度でアクセスできます。
近鉄線を利用する場合、県内北部の主要ターミナル駅である大和西大寺駅から京都駅までは約40分
、県内南部の主要ターミナル駅である大和八木駅から大阪上本町駅まで約30分、橿原神宮前駅から大阪阿部野橋駅まで約40分でアクセスできます。
また、東京駅や博多駅へ移動する際の所要時間は、3時間~3時間半程度です。
なお、奈良県には空港がありません。飛行機で移動する場合は、大阪の伊丹空港や関西国際空港を利用するのがおすすめです。また、新幹線を利用したい場合は、新大阪駅や京都駅、名古屋駅まで行く必要があります。
参考元:奈良県|奈良県の概要(アクセス・シンボル・万葉集)
交通量の多い国道と特徴
奈良県内には、16の国道が通っています。なかでも国道24号は、慢性的な渋滞が発生する幹線道路です。平日24時間交通量を見てみると、多いところで1日当たり55,000台以上もの車が通行していることがわかります。
また、奈良市と和歌山県の新宮市を結ぶ国道169号でも、渋滞が頻繁に発生しています。多いところでは、1日当たり20,000台以上の交通量があります。
なお、国道25号も混雑しやすい道路です。しかし、いかるがパークウェイの一部開通により、交通量は以前と比べると減少傾向にあります。
その他にも、京都府京都市を起点とし奈良県を北から西に抜けて和歌山県和歌山市に至る高規格幹線道路の「京奈和自動車道」や三重県亀山市の亀山ICから奈良県天理市の天理ICへ至る「名阪国道」があり、現在いずれの道路も奈良県内区間は無料となっています。
また、大阪府松原市から奈良県天理市へ至る高速道路の「西名阪自動車道」、大阪府東大阪市から奈良県奈良市を結ぶ自動車専用道路の「第二阪奈道路」、 大阪府堺市美原区から奈良県葛城市に至る自動車専用道路の「南阪奈道路」といった大阪と奈良を繋ぐ有料道路も整備されている。
参考元:国土交通省「令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査 一般交通量調査 集計表 奈良県」参考元:国土交通省 京都国道事務所|国道24号城陽井手木津川バイパス参考元:国土交通省 近畿地方整備局|交通混雑の緩和、交通安全性の向上に寄与しています~国道25号「いかるがパークウェイ」(斑鳩バイパス)(岩瀬橋~三室交差点間)の整備効果~
駅前・国道沿いに家をつくる際の注意点
駅周辺はショッピングモールが集まっていることも多く、お買い物にも便利なエリアです。例えば、近鉄生駒駅周辺は「グリーンヒルいこま」「近鉄百貨店 生駒店」、JR奈良駅周辺は「ビエラ奈良」「シルキア奈良」、近鉄大和西大寺駅周辺は「ならファミリー」「サンワシティ西大寺」などの商業施設があります。
しかし駅前・国道沿いエリアは、注意すべき点があるのも事実です。ここからは、駅前や国道沿いで家づくりをするときの注意点をご説明します。
土地費用が高額になりやすい
駅に近いエリアは人気が高い分、地価も高額になりがちです。そのため、同じ予算で考えると、郊外と比べて土地が狭くなることも。土地の形や大きさによって建てられる家のデザインが変わるので、購入時にしっかりすり合わせをしましょう。
交通量が多い
駅周辺や主要な国道沿いは、アクセスが良好な半面、交通量が多くなる点にも注意が必要です。車・電車の走行音や信号機音などがうるさく感じることもあるでしょう。トラックやバスが通れば家が揺れるかもしれません。
治安が良くない場合も
駅周りの商業施設があるエリアは、街灯により夜も歩きやすいところが多いでしょう。その半面、繁華街が近くにある場合は、飲酒して騒ぐ人がいないとも限りません。人が多く集まるからこそ、防犯を意識した家づくりが大切です。
家づくりで大切な防音対策
駅前や国道沿いの家では、よりしっかりとした防音対策を講じる必要があります。快適な生活を手に入れるため、ぜひ参考にしてください。
断熱性・気密性の高い家を建てる
立地的に騒音の影響が考えられる場合は、断熱性・気密性の高い家がおすすめです。断熱性とは熱の移動を抑える性能、そして気密性とは空気の流入・流出を制限する性能を指します。高断熱・高気密住宅は、気密性の高い外壁により外からの音を遮断。そして、断熱材には外壁だけでは遮れなかった音を吸収する効果があります。そのため、駅前や国道沿いでも、静かな生活環境を確保できるでしょう。
また、高断熱・高気密の家には、1年じゅう快適に過ごせる、冷暖房効率が良いといったメリットもあります。その結果、光熱費を節約できることも魅力です。
>>【高断熱・高気密】一戸建て住宅にどちらも大切な理由とは?奈良県香芝市周辺のZEH基準も
防音性の高い建築構造をチョイスする
RC造やSRC造などの鉄筋コンクリートは、木造と比べて防音性が高いとされています。RC造とは鉄筋・コンクリートを組み合わせたもの、そしてSRC造は鉄筋・コンクリートのほかに鉄骨を埋め込んだものを指します。どちらも密度が高いため、防音対策におすすめです。
防音性の高い建材を用いる
騒音が伝わりやすい部分に、防音性のある建材を選ぶのも有効です。壁や天井などを二重構造にすれば、遮音性が高くなります。ほかには、二重窓・二重サッシ・複層ガラスなどを採用して、窓で防音対策をする方法も。気密性を上げて空気の流れを制限することで、窓の外からの音を遮断できます。
家づくりで大切なセキュリティ対策
人の行き来が多いエリアでは、防犯対策も重要です。家づくりをするときに意識したいポイントをまとめました。
敷地内全体の見通しを良くする
まずは、見通しの良い庭をつくります。通行人が侵入者の存在に気づけるよう、敷地内の様子がある程度見えるフェンスを設置しましょう。見通しを良くしておくことは、泥棒への防犯アピールとしても有効。物が雑然と置かれている、雑草が生い茂っているといったことがないように、庭だけでなく家の裏手まできれいにしておきましょう。
防犯グッズを活用する
死角となるところには、センサーライトや防犯カメラを設置しましょう。目が届きにくい部分に防犯グッズを設置しておくことで、侵入を思いとどまらせることができます。
窓上部に補助錠をつける
空き巣などの侵入経路として多いのが、窓です。窓に広く使われているクレセント錠は、ガラスを割れば容易に侵入できてしまいます。そこでおすすめなのが、窓上部に補助錠を追加すること。上部に補助錠があると立って作業しなければならないため、空き巣も侵入を諦める可能性が高くなります。
奈良県で注文住宅を建てるべきおすすめエリア
奈良県内で家づくりにおすすめのエリアを3つご紹介します。
香芝市
開発が進み、人口が増えている人気のエリア。北部にある「香芝・旭ヶ丘ニュータウン」は、静かで落ち着いた街並みが特徴です。普段のお買い物は「ザ・ビッグエクストラ香芝店」や「 エコール・マミ 」があるため困らないでしょう。
また、JR和歌山線の香芝駅・五位堂駅、近鉄大阪線の二上駅・五位堂駅などのほか、国道も通っており、移動しやすいことも魅力。駅や国道沿いエリアでの家は、防音対策をしっかり行うとより快適に生活できるでしょう。
>>奈良県香芝市、葛城市、王寺町の1日遊べるおすすめ公園5選!注文住宅を建てるおすすめエリアとは
北葛城郡王寺町
「いい部屋ネット」が発表した「街の住みここちランキング2022」の関西版で、第2位に輝いた北葛城郡王寺町。奈良市や大阪市へアクセスしやすいだけでなく、クリニックや飲食店が入る「りーべる王子」などもある便利なエリアです。
JR王寺駅は、21時以降も多くの電車が通過します。仕事で遅くなったり、大阪などの繁華街で遊んだりしたあとも、家に帰りやすいのがメリットです。駅周辺にマイホームを建てる場合は、防音・防犯対策を重視すると夜も安心して過ごせるでしょう。
参考元:いい部屋ネット「街の住みここち 自治体ランキング<関西版>|街の住みここち&住みたい街ランキング 2022」
橿原市
「橿原神宮」などの歴史的建造物をもつ一方で、都会の雰囲気もあるエリアです。JR金橋駅の近くには「イオンモール橿原」「アクロスプラザ橿原」などのショッピングモールが並びます。
橿原市内はJRだけでなく、近鉄橿原線・近鉄大阪線・近鉄南大阪線も通っています。また、国道24号や国道169号もあるため、土地探しの段階から工務店やハウスメーカーに相談すると良いでしょう。
>>奈良県全域の土地価格は?公示地価や売買事例、おすすめエリアをご紹介
奈良県の注文住宅のことならR+house香芝王寺へ
奈良県全域のエリア情報について、くわしくご説明しました。利便性の高い駅前や国道沿いエリアでの家づくりでは、防音・防犯対策をしっかり行うと住みやすさにつながるでしょう。
R+house香芝王寺は、建築家とつくるおしゃれなデザインの家が特徴です。また、デザイン性だけでなく、断熱性・気密性高い家を手の届く価格でご提供しています。奈良県で家づくりを検討している方は、ぜひご相談ください。