奈良県葛城市に住むなら知っておきたい子育て支援制度とは？助成金の内容や手続き方法を紹介

奈良県葛城市の特徴

奈良県の北西部に位置する葛城市は、新庄町と當麻町が合併して誕生した人口38,000人の街です。近年は子育てがしやすい街として注目を集めており、東洋経済新報社が全国812市区を対象に公表している「住みよさランキング」において、2023年は大阪圏（大阪府、兵庫県、京都府、奈良県）で3位、全国では32位、子育て編では大阪圏で1位、全国では22位にランクインしました。

市内には近鉄電車とJRの駅が7つあり、大阪市内への通勤や通学に便利です。それぞれの駅から近鉄大阪阿倍野橋駅／JR天王寺駅までおよそ30分から40分でアクセスできます。自家用車で移動する場合は、南阪奈道路の葛城インターチェンジから大阪・松原ジャンクションまで約15分で到着します。

市の中心部を通る国道168号線沿いには「マルシゲ大和新庄店」や「ラ・ムー葛城忍海店」などのスーパーやディスカウントストアが並んでおり、食料品や日用品の買い物に便利です。ベビー用品店は「バースデイ新庄店」、「西松屋奈良新庄店」が営業しており、ベビー服や紙おむつなどの子育てグッズを手軽に購入できます。

週末に親子で遊べるお出かけスポットが充実しているのも葛城市の魅力です。南阪奈道路葛城インターチェンジのすぐそばにある「道の駅かつらぎ」では、地元の特産品や鹿もなか・埴輪まんじゅうなどの人気の奈良土産を購入できます。

葛城高原にある喫茶店の「ラッテたかまつ」は新鮮な牛乳を使ったソフトクリームが味わえるほか、牧場での乳搾りやバター作りなども体験できます。

葛城山のふもとにある「葛城山麓公園」には、ツツジ・桜・シャクナゲ・萩などの季節の花々が植えられており、園内に多数の遊具が設置されているので親子で散策するのにおすすめです。

葛城市は学童保育の利用料や水道・下水道料金が奈良県で最も安く、犯罪率が県内で4番目に低く治安が良いことから、子育て世帯が安心して暮らせる街といえるでしょう。

参考元：葛城市「葛城市の位置(奈良県内)」
参考元：葛城市「葛城市の紹介/概要」
参考元：葛城市「令和5年の人口・世帯数」
参考元：葛城市『「住みよさランキング2023」【子育て編】大阪圏1位、全国第22位』
参考元：葛城市「アクセス」
参考元：葛城市「葛城山麓公園（子供広場使用再開のお知らせ）」

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奈良県葛城市の子育て支援制度

「子育てがしやすい街」として人気が高い葛城市ですが、実際にどのような支援やサポートを受けられるか気になる方も多いでしょう。ここからは葛城市の子育て支援制度を紹介します（2023年11月現在）

産前産後家庭支援ヘルパー派遣事業

妊娠中や出産後の体調不良などで家事や育児のサポートが必要な家庭にヘルパーを派遣する事業です。支援内容は食事の準備や後片付け、洗濯、掃除などの家事支援や、授乳支援やおむつ交換、もく浴の介助などを行います。

利用料金・時間・回数

料金：1時間300円（生活保護世帯・市民税非課税世帯は減額制度あり）
利用時間：午前8時から午後7時まで（1回の派遣につき2時間以内）
回数：30回まで（多胎による出産の場合は60回まで）
※土日祝日を除く

参考元：葛城市「産前産後家庭支援ヘルパー派遣事業」

学童保育所

学童保育所では、日中に保護者が不在になる家庭の子どもを保育し、健全な育成のための指導や活動の場所を提供しています。利用できるのは小学1年生から6年生までの児童です。葛城市は奈良県内で最も学童保育の利用料が安く、各小学校ごとに学童保育所があるため共働きでも安心して仕事に出られる環境が整っています。

申し込みに必要な書類

・入所申請書兼申込書
・同意書及び誓約書
・就労証明書（仕事のため学童保育所を利用する場合）
・申立書及びその他必要な書類（介護・疾病・出産などで学童保育所を利用する場合）

※申請書類は各学童保育所に備え付けてあるほか、葛城市HPからもダウンロードできます

参考元：葛城市「令和6年度学童保育所入所者募集について」

葛城市ファミリー・サポート・クラブ

「葛城市ファミリー・サポート・クラブ」は、仕事や体調不良などで子育ての手伝いが必要な家庭に子育てサポーターを派遣する互助組織です。利用する前に、育児のサポートを依頼したい人は「利用会員」、サポートを提供したい人は「援助会員」、どちらも利用したい人は「両方会員」に登録を行う必要があります。（登録料は無料）

支援内容

・保育施設や幼稚園への送迎
・保育施設や幼稚園の開始時間までの預かり（もしくは終了後の預かり）
・学校の放課後や学童保育終了後の預かり

利用料金

1時間あたり：600円から800円

参考元：葛城市「葛城市ファミリー・サポート・クラブについて」

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奈良県葛城市の助成金・手当

子どもが生まれた後の生活を考えると、子育てにかかる教育費や医療費などの負担が気になる人も多いでしょう。続いて葛城市で申請可能な手当や助成金制度についてご紹介します。（2023年11月現在）

幼児教育・保育無償化

保育園や幼稚園などの保育料を無償化する制度です。保育施設に通う3歳児から5歳児までの子どもに加えて、市民税非課税世帯の0歳児から2歳児までの子どもの保育料も無料となります。認可外保育施設や一時預かり事業、病児保育事業なども無償化の対象となりますが、葛城市へ申請を行い「保育の必要性」の認定を受ける必要があります。

私立幼稚園の満3歳児クラスから5才児クラスは月額25,700円まで、認可外保育施設などの満3歳児クラスから5才児クラスは月額37,000円まで保育料が無償化されます。

参考元：葛城市「幼児教育・保育無償化について」

妊婦健康診査

葛城市では、妊婦とお腹の中にいる子どもの健康診査にかかる医療費の助成を行っています。検査の内容は、指導を含む産科的診察、臨床検査、血液検査、超音波検査などです。母子健康手帳の交付時に「妊婦健康診査補助券」が渡されるので、受診時に医療機関に提出すると、後日専用の請求書を使って検診代の一部を葛城市に請求できます。

参考元：葛城市「妊婦健康診査」

乳幼児(子ども)等医療費助成制度

子どもが医療機関を受診した際にかかる医療費の自己負担分を葛城市が助成する制度です。葛城市では0歳から18歳の年度末を迎えるまでの子どもが対象となります。助成を受けるためには、葛城市役所で「受給資格証」の交付申請手続きを行う必要があります。

受給資格証を持つ子どもが通院した場合は、医療費が1か月500円の定額一部負担金のみとなります。子どもが入院した場合の定額一部負担金は1か月1000円（14日未満は500円）です。

参考元：葛城市「乳幼児(子ども)等医療費助成制度(平成31年4月1日から対象年齢を18歳まで拡大)」